子どものお手伝い、年齢別にできること一覧【3歳〜小6】

子どもにお手伝いを頼みたいけれど、「3歳で何ができるの?」「小学生ならどこまで任せていい?」と迷う保護者は多いはずです。

この記事では3歳から小学6年生までにできる家事を一覧にしました。どこまで任せるかの段階も一緒に載せています。

年齢別お手伝い一覧【3歳〜小6】

3歳ごろからできるお手伝い もあります。

表の任せ方は次の 3 段階です。

  • 一緒に: 大人が横で手を添える
  • 一部だけ: 食器 1〜2 枚や洗濯の仕分けだけのように、量か工程を絞る
  • 一人で: 教わった小さな仕事を最後までやる
家事 (任せる範囲) 3歳 4〜5歳 小1〜2 小3〜4 小5〜6
おもちゃを決まった箱に戻す 一緒に 一部だけ 一人で 一人で 一人で
箸・スプーンを並べる 一緒に 一部だけ 一人で 一人で 一人で
小さなタオルをたたむ 一緒に 一部だけ 一人で 一人で 一人で
レタスをちぎる・ボウルで混ぜる 一緒に 一部だけ 一人で 一人で 一人で
手の届く鉢に水をやる 一緒に 一部だけ 一人で 一人で 一人で
食器を下げた後の食卓を拭く 一緒に 一部だけ 一人で 一人で 一人で
割れにくい軽い食器を洗う 一緒に 一部だけ 一部だけ 一人で 一人で
冷めた割れにくい食器を下げる — 一緒に 一部だけ 一人で 一人で
洗濯物を種類別に仕分ける — 一緒に 一部だけ 一人で 一人で
狭い範囲をほうきで掃く — — 一部だけ 一人で 一人で
掃除機で床の一部を掃除 — — 一緒に 一部だけ 一人で
ごみ袋を集積所へ運ぶ — — 大人と一緒に 大人と一緒に 大人と一緒に
風呂の手の届く面を洗う — — 一緒に 一部だけ 一人で
米とぎ・水加減 — — 一緒に 一部だけ 一人で
簡単な料理一品 — — 下ごしらえだけ 火も含め一緒に 火も含め一緒に
決めた品を店で買う — — 一緒に 一部だけ 一人で
包丁で食材を切る 刃なしかギザ刃で一緒に ギザ刃の子ども用で一緒に ギザ刃、慣れたら刃付きで一緒に 刃付きで一緒に 刃付きで一緒に
火を使う調理 — — 工程を一緒に 工程を一緒に 工程を一緒に

「—」の欄は、候補を置いていないだけで、できないという意味ではありません。

小学生の行のうち、ごみ出しは道中の安全を考えて、高学年でも大人が付き添う前提にしています。

米とぎは炊く前までで、炊飯器の操作は含みません。

買い物の「一人で」は店の中での作業です。行き帰りの一人歩きまでは含みません。

表の年齢は目安で、同じ年齢でも性格や経験によってできることはかなり違います。年上の子でも、初めての家事は「一緒に」から始めます。

うまくいかないときは、年齢が早すぎたと考える前に量を減らしてみてください。食器なら、お盆にまとめず 1 枚ずつ運ぶだけで一人でできる場合があります。

包丁・火・洗濯機は、年齢より条件で決める

包丁は年齢だけでは決めにくい家事です。刃のない包丁かギザ刃か、大人が横にいるかで、任せられる範囲が変わります。

包丁メーカーの貝印の解説 (2025 年) も、年齢を道具ごとに分けて示しています。刃のない包丁は 2 歳以上、ギザ刃は 3 歳以上、刃付きは 7 歳以上です。

火を使う調理は、高学年でも大人が横にいる形にしておきます。点火から片付けまでを子ども一人に任せてよい年齢は、はっきり示されていません。

洗濯機の操作は表に入れていません。操作を任せてよい年齢がはっきりしないうえ、機械の周りでは子どもの事故も起きています。

消費者庁 (2022 年) は、ドラム式洗濯乾燥機に子どもが入り込んで閉じ込められる事故に注意を呼びかけています。

洗濯で子どもに任せるのは、仕分けやたたみまでと分けておくと迷いません。

最初の 1 つは「短い・毎日ある・終わりが見える」家事から

最初のお手伝いは短くて毎日あり、終わりが見える家事から始めやすいでしょう。子どもが「いつ何をすれば終わりか」を自分で分かるからです。

3〜5 歳なら、箸を並べる仕事がこの条件にいちばん合います。必要な分は大人が出しておき、子どもは並べるだけです。全員の席にそろえば終わりが見えます。

小学生で初めて頼むなら、食器を下げる・食卓を拭くといった食卓まわりの仕事が向いています。

頼み方と、「一人で」に移るまでの進め方

頼み方の要点を、場面ごとに分けると次のとおりです。

  • 頼む: 何をどこまでするかと、家族のどこが助かるかを伝える
  • 見せる: 大人がゆっくりやって見せてから試してもらう。迷ったら同じ動きをもう一度見せる
  • できた後: 助かった点を具体的に伝え、仕上がりを一緒に確かめる

頼むときは「ごはんの支度をする間、このタオルをたたんでかごに入れてくれる?」のように、範囲まで言うと伝わりやすくなります。

できた後は、まずお礼を伝えることを大事にする保護者が多くいます。生協の全国組織である日本生協連の調査 (2015 年) では、保護者の 80.4% が「感謝を伝える」を挙げました。子どもが自分から手伝うために大事なこと、という問いへの答えです。

「一緒に」から「一人で」に移るときは、実際の作業を見て判断します。手順と終わりが本人に分かるか、量と道具を無理なく扱えるかを見ます。

困ったときに手を止めて大人を呼べるかどうかも、判断の材料です。刃物や火、薬剤を使う家事は、慣れても見守りを外しません。

実際の家庭では、どこでつまずいている?

つまずきの原因は、年齢よりも次の 3 つに分かれます。

  • 一度に任せる量が多い
  • 作業そのものが難しい
  • やり方が伝わっていない

学研の子育て情報サイト「学研こそだてまっぷ」のアンケート (2021 年) には、3〜5 歳の子の保護者からこんな例が寄せられています。

お盆に料理をまとめて運ばせて食器が割れたのは、量の問題です。卵割りの失敗でしばらく料理を嫌がったのは作業の難しさ、布を折る向きが分からず泣いたのは伝え方の問題でした。

原因が違えば、手の打ち方も別です。量を減らす・易しい工程に戻す・やって見せる、のどれが合うかを見ます。

小学生になると、やる気の向きも関わってきます。小学館の情報サイトkufuraの保護者アンケート (2019 年) には、中学年の例があります。風呂掃除のスポンジを自分で選んでから、担当として取り組むようになったそうです。

好きな家事と必要な家事は一致するとは限りません。必要な家事にも、道具選びのように本人が決められる部分を残すと、担当として受け取りやすくなりそうです。

よくある疑問

Q. 子どもがお手伝いを嫌がるときはどうする?

A. 失敗のあとなら、易しい工程に一段戻します。そもそも乗らない子には、買う野菜を一緒に選ぶなど、作業の前の参加から入る方法もあります。

Q. お手伝いは毎日やらせた方がいい?

A. 毎日でなくてもかまいません。洗濯の日だけや休日の朝だけでも、場面が決まっていれば子どもはいつやるかが分かります。

Q. お小遣いやポイントは付けた方がいい?

A. 考え方が分かれるところです。家族の役割として頼む家庭もあれば、お小遣いと結びつける家庭もあります。

Q. 失敗したときはどこまで手伝う?

A. 仕上がりが足りない所は、責めずに「ここも一緒に確かめよう」と仕上げを手伝います。刃物や火、熱い湯が関わる作業は、失敗を待たずにその場で手を添えます。

最初の 1 つは今夜の夕食で箸を並べてもらうところからで十分です。一つが日課になってから次を足すくらいの速さが、無理なく続けやすいでしょう。

お手伝いを日課にするには、できた日が目に見えると続けやすくなります。カレンダーに丸をつけるだけでもかまいません。

お手伝い記録アプリのできた帳では、年齢に合うお手伝いを子どものやることリストに登録できます。子どもが自分で「できた!」を報告し、保護者が確認するだけで、できた日が記録に残ります。

参考