子どものお小遣い、いつから・いくら? 年齢別の目安と 3 つの渡し方

お小遣いを渡そうと思っても、「何歳からがいいの?」「いくらが普通?」と迷う保護者は多いはずです。

先に答えると、小学校入学のころに月 500 円前後で始める家庭がよく見られます。この記事では学年別の金額と、3 つの渡し方の選び方をまとめました。

子どものお小遣いはいつから・いくら? 学年別の目安

月 1 回お小遣いをもらっている子の金額は、次のとおりです。

学年 真ん中の金額 一番多い金額帯
小1・2 500 円 500〜700 円未満
小3・4 500 円 500〜700 円未満
小5・6 1,000 円 500〜700 円未満

子ども本人に聞いた金融広報中央委員会の調査 (2015 年度) の数字です。少し前の調査なので、今の相場というより、よくある金額として見てください。

小5・6 は真ん中の金額が 1,000 円ですが、一番多いのは 500 円台です。500 円台の子と 1,000 円台の子に分かれやすい学年だと読めます。

始めた時期は小学校低学年が最も多く、28.9% でした。オウチーノ総研の調査 (2015 年) の数字です。

未就学のうちは決まった額を渡すより、一緒に買い物をして予算内で選ぶ体験から入る家庭もあります。

定額・報酬・併用、3 つの渡し方の違い

渡し方は大きく 3 つです。併用は、毎月の定額に特別な手伝いへの報酬を足す形を指します。

渡し方 学べること 気をつけたい点
定額 予算内でやりくりする 使い道と支給日を決める
報酬 仕事と対価を結びつける 無報酬の家事を嫌がることも
併用 定額で管理し報酬で稼ぐ 報酬を払う仕事を決める

どれが一番よいかを比べた研究は見当たりません。家庭で何を学んでほしいかで選ぶのが基本です。

家庭の方針から選ぶ判断表

家庭で一番学んでほしいことを横の列から選び、子どもの学年の行を見ます。

学年 やりくりを練習 家事と対価を学ぶ まずお金に慣れる
未就学 予算内で 1 つ選ぶ まだ報酬は付けない 一緒に買い物する
小1・2 週ごとに定額を渡す 特別な仕事だけ報酬 おやつ代だけ渡す
小3・4 定額で文房具も任せる 報酬の仕事を決めておく 週から月へ延ばす
小5・6 定額と買った物のメモ 報酬の有無を本人と決める 週ごとから始める

表の「週ごと」は、月の額を週に分けて渡す形です。短い間隔のほうが、使い切っても次まで待ちやすくなります。

見直すタイミングと確かめること

お小遣いは次のような場面で見直します。金額を上げる前に、渡す間隔や任せる物を変える手もあります。

  • 進級したとき: 任せる物や外出の機会が変わったか
  • 月が変わるとき: 前の月に何を買い、いくら残ったか
  • すぐ使い切ったとき: 渡す間隔が長すぎないか
  • 任せる物を増やすとき: その分の金額も足すか

月の初めに使い切る場合の週ごとに分ける案は、公認心理師の佐藤めぐみさんが取材記事 (2022 年) で挙げています。

実際の家庭では、どう決めている?

保護者の事例を見ると、迷ったときの決め方は次のどれかに分かれます。

  • 金額を進級の節目で上げる
  • 日常の家事と特別な仕事で報酬を分ける
  • 管理を任せる前に、買う体験から始める

ベネッセ教育情報の体験談 (2024 年) では、小学校入学時に月 300 円で始め、進級ごとに 100 円ずつ増やす家庭がありました。学校用品は親が買い、欲しいものは本人が貯めて買う決まりです。

ベネッセ教育情報の保護者アンケート (2023 年) には、小 1 の子の日常の家事は無報酬にし、車の掃除のような特別な作業にだけ払う家庭が載っています。

同じアンケートでは、小 5 の子が希望して報酬制に変えた家庭もありました。手伝いに取り組む励みになったそうです。

未就学の子の保護者のブログには、祭りで財布を持たせた話があります。結局、支払いも管理も保護者がすることになりました。

その保護者は、使い切った後のお金も足すことになり、予算の管理まで任せるには早かったと振り返っています。

どの家庭も、金額より先に「何に使っていいか」と「何に払うか」の決まりを作っています。

よくある疑問

Q. お手伝いでお金を渡すのはよくない?

A. 考え方が分かれます。迷うなら、日常の家事は無報酬にして、特別な仕事だけに払う形から始めやすいでしょう。

Q. 学用品もお小遣いから買わせる?

A. 最初は親が買い、慣れたら文房具など一部を任せる形が始めやすいでしょう。任せる分だけ金額も上げれば、子どもの手元が苦しくなりません。

Q. 未就学でもお小遣いは渡していい?

A. 渡すこと自体は家庭の判断です。財布を持たせるのと、予算を管理させるのは別の話なので、まずは買い物のたびに予算を決めて一緒に選ぶ形から入れます。

Q. 使い道に口を出していい?

A. 使い道は子どもに任せ、渡すときに前回の使い方を一緒に振り返る形にすると、口出しにならずに話せます。

最初の一歩は、「おやつはお小遣い・文房具は親」のように、何を買っていいかを決めることです。

お手伝いとお小遣いを結びつけるなら、どの仕事をしたかを親子で同じように覚えておく必要があります。紙なら、カレンダーに仕事を書いておく形でも回ります。

お手伝い記録アプリのできた帳では、子どもが報告したお手伝いがポイントとして残ります。ポイントはお小遣いにも、ほかのごほうびにも交換できます。

参考