お金やモノじゃない「体験のごほうび」30 選 (年齢別)

ごほうびをお金やおもちゃ以外にしたいけれど、何があるのか思いつかない。そう感じる保護者は少なくないはずです。

この記事では、体験のごほうびを 30 個集めて一覧にしました。選ぶときのポイントと、モノやお金との混ぜ方もまとめています。

お金やモノ以外のごほうび 30 選【年齢別】

表は保護者の手間が小さい順です。小は家ですぐできるもの、大は外出の調整や大きな準備が要るものです。

ごほうび 向く年齢 種類 手間
読み聞かせを 1 冊追加 幼児〜低学年 時間 小
祖父母と電話する 全年齢 時間 小
親子で好きな曲で踊る 幼児〜低学年 時間 小
写真を撮って遊ぶ 全年齢 時間 小
親の持ち物を借りて遊ぶ 幼児〜低学年 特権 小
夕食の献立を選ぶ 全年齢 選ぶ権利 小
車で流す音楽を選ぶ 全年齢 選ぶ権利 小
好きなことを親子で調べる 小学生 時間 小
親と公園で遊ぶ 全年齢 おでかけ 中
図書館へ行く 全年齢 おでかけ 中
親の用事について行く 幼児〜低学年 おでかけ 中
親の画材で絵を描く 全年齢 特権 中
家族でボードゲーム 全年齢 時間 中
お風呂でゆっくり遊ぶ 幼児〜低学年 時間 中
親子で粘土遊び 幼児〜低学年 時間 中
親と二人でカフェ 全年齢 食 中
お菓子を一緒に作る 全年齢 食 中
ピザを一緒に作る 全年齢 食 中
家族で見る映画を選ぶ 全年齢 選ぶ権利 中
作る工作を選ぶ 全年齢 選ぶ権利 中
ピクニック 全年齢 おでかけ 中
外食のお店を選ぶ 小学生 選ぶ権利 中
親子で探検ごっこ 幼児〜低学年 時間 中
電車に乗るおでかけ 全年齢 おでかけ 大
屋内遊び場へ行く 幼児〜低学年 おでかけ 大
親とプールへ行く 全年齢 おでかけ 大
映画館へ行く 小学生 おでかけ 大
リビングで家族お泊まり 幼児〜低学年 特権 大
動物園へ行く 全年齢 おでかけ 大
水族館へ行く 全年齢 おでかけ 大

3 歳ごろなら「幼児〜低学年」と「全年齢」の行から選べます。向く年齢は目安なので、好みが合えばほかの年齢でも使えます。

種類の「特権」は、ふだん使えない物を使えることです。「選ぶ権利」は、家族の食事や予定を本人が決められることを指します。

体験のごほうびを選ぶときの 3 つのポイント

一覧から選ぶときは、次の 3 つを見ると候補を絞りやすくなります。

  • すぐ渡せる: できた直後か、その日のうちに渡せる
  • 一緒: 親や家族と過ごす時間になる
  • 自分で決める: 親が出した候補から本人が選ぶ

すぐ渡せるものを選ぶのは、できたこととごほうびが結びつきやすいからです。

アメリカの公的な保健機関CDCの子育ての手引き (2026 年) も、読み聞かせや遊びは、できた直後に返せるごほうびとして挙げています。

親と過ごす時間を望む子もいます。学研教育総合研究所が小学生に聞いた調査 (2024 年) では、平日に親と過ごす時間を増やしたい子が 33.8% でした。

ただ、子どもが体験をモノより喜ぶとは限りません。子どもの幸せを調べたチャップリンらの研究 (2020 年) では、3〜12 歳はモノから得る幸せのほうが大きい結果でした。

それでも体験は、モノの代わりではなく、選べる候補を増やすものとして足せます。

モノやお金と混ぜるときの考え方

体験とモノとお金を混ぜるときは、渡すタイミングで分けると決めやすくなります。どの割合がよいかを示した資料は見つかりませんでした。

  • その日に渡すもの: 手間が小さい体験や、小さなモノ
  • シールやポイントを貯めて使うもの: おでかけや欲しい物。日と予算を先に決める
  • お金: 家庭で決めた範囲なら、貯めたシールやポイントと替える先に入れてもかまわない

毎日の読み聞かせや会話のような普段の親子時間は、ごほうびとは別にしておくと、親も子も迷いません。

選ばれない候補が出てきたら、子どもに理由を聞いて入れ替えます。

親の手間が重すぎる候補は、家族で話して回数や時間を減らせば続けやすくなります。

実際の家庭では、どこでつまずいている?

保護者の事例を見ると、体験のごほうびがつまずくのは次のようなときです。

  • 子ども本人が、その体験をあまり欲しがっていない
  • 体験は楽しくても、お金ほど子どものやる気が続かない
  • 普段の親子の時間を、ごほうびにすることに親が抵抗を感じる

育児Q&Aサイトのママリには、5 歳と 8 歳の子が動物園や水族館にはあまり反応せず、近所の公園を選んだという相談があります。親が特別だと思う体験と、子どもが欲しい体験はずれることがあります。

海外の子育て掲示板には、親子の料理や工作は楽しまれたものの、お金やテレビ・ゲームの時間ほどやる気が続かなかったという報告もありました。

3 歳の子の保護者からは、普段の読み聞かせを「頑張って手に入れるもの」にしたくないという声も出ています。

うまくいった例では、4 歳の子が親と二人でカフェへ行くことを目標にしていました。保護者は、飲み物よりも二人で出かけることに意味があると書いています。

並べてみると、続くかどうかは体験の豪華さより、本人が欲しいかどうかに左右されているようです。迷ったら、候補を見せて子どもに選んでもらうのが近道です。

よくある疑問

Q. 兄弟で同じごほうびを使うときは?

A. 公園や家族ゲームのように、一緒に参加できる候補が使いやすくなります。夕食や音楽を選ぶ権利は同時に使えないので、順番を決めておくと揉めにくくなります。

Q. おでかけのごほうびが先延ばしになるときは?

A. 約束した日をカレンダーに書いておきます。雨の日の代わりの候補も決めておくと、約束が流れにくくなります。

Q. お菓子をごほうびにしてもいい?

A. 保護者によって考えが分かれます。食べるだけでなく、一緒にお菓子を作る形にすれば、体験のごほうびとしても使えます。

まずは手間が「小」の候補から 3 つを紙に書き、冷蔵庫に貼るところから始めやすいでしょう。子どもはその中から選ぶだけで済みます。

体験のごほうびを続けるうえで手間になるのは、候補を考え直すことです。紙の一覧も、ときどき書き換えると飽きにくくなります。

お手伝い記録アプリのできた帳では、ごほうびをテンプレートから選んで登録でき、体験のごほうびが先頭に並びます。

参考